■■■ HP管理人的 XBOX360 コラム ■■■

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2007/04/08のコラム

桜吹雪舞散るうららかな春のひと時、今後
発売されるゲームについて語ってみようかと。

さて、3ヶ月ぶりぐらいのコラムとなりますが、今回は今後予定されているゲームについての雑感を、うららかな気候に合わせて、のんべんだらりんと語ってみたいと思います。

一応、順不同ですが、中にはそもそも発売が完全に決まっていないものも含まれる為、概ね個人的な期待度の順番で並べていると捉えてもらってよいかと。

<<<発売確定タイトル>>>

○トラスティベル〜ショパンの夢〜
以前から、何度も当サイトで取り上げているトラスティベルですが、いよいよ発売日も2007/06/14に決まり、予約特典も正式に発表された為、よほどの大事が起きない限り、大きな遅れは無く発売されそうな気配だといえますね。年内に発売が(ほぼ)確定しているタイトルの中で、一般的なXBOX360を持っていないユーザに訴求できるタイトルとしては、これが一番期待できるタイトルだと思いますし、個人的にも「XBOX360に限らず、全てのゲーム機においても2007年度を代表するタイトルになるのでは?」という期待感で今からワクワクしてしまいますね。TGS2006で出展されたデモ版も期待を裏切らないもの、いや期待以上の出来でしたので、製品版への期待も高くなるというものです。
予約特典の「スペシャルサントラ DVD」も良さげですよね。公式サイトの紹介文によると「世界的ピアニスト スタニスラフ・ブーニン氏が奏でるショパン楽曲のピアノ演奏や桜庭統氏の楽曲に本作の魅力あふれる幻想的なグラフィックを融合させた、ここだけでしか見られないオリジナルミュージックビデオ集です。」ということで、こちらにも大変興味がありますので、そろそろきちんと予約をしておこうと思っています。
なにはなくとも、期待のタイトルが満を持して登場、という感じでしょうかね。

 

○Forza Motorsport 2
旧XBOXにて、高いクオリティを遺憾なく発揮しつつも、残念ながら日本でのセールスはパッとしなかったForzaがXBOX360用として、更にパワーアップして帰ってきました。
そのパワーアップっぷりは、こちらのサイトを見てもらうと良くわかるかと思います。実のところ、個人的にはあまりドライブゲームというジャンル自体に興味が無く、面白さがわからないドライブゲームも多い中で、旧XBOXのForzaは大変熱中したゲームであり、いまでもたまに引っ張り出しては遊んでいる秀逸なタイトルだと感じています。そんなForzaがパワーアップして帰ってきたとなれば、否応なしに期待度も高くなるというものです。そして、それ以上に愛車「CR−X delsol」が今回も収録されただけでも感涙の嵐だったりします。旧Forzaには収録されていたものの、さすがに今作品では無理だろ、と思っていたので、これは嬉しいニュースでしたね。個人的には、これだけでも購入に値する訳ですが、今回はXBOX360用のハンドルコントローラ「Xbox 360 ワイヤレス レーシング ホイール」も発売が決まっている(おそらく、Forza2と同時発売になるかと)だけに、2重の嬉しさというところですね。こちらのレーシングホイール自体も、ただのハンドルコントローラと違って、定番のフォースフィードバックへの対応はもちろんの事、センタリング機能も搭載。特にForzaでは、センタリング機能を上手く活用し、「実車レベルでのハンドルの戻り感」を実現しているとのことで、これをつかったForza2のプレイに更なる期待感を加速させてくれます。やっぱり、ドライブゲームは、ハンドルコントローラがあって、その楽しさが2倍にも3倍にもなってきますしね。予定価格13,000円とちょっとお値段は張りますが、期待通りの働きをしてくれるのなら、安い買い物になるのではないかと期待しています。
話は戻って、Forza Motorsport 2の発売予定日は2007/05/24。こちらも期待の一作ですね。

 

○Test Drive Unlimited
「ドライブゲームにはあまり興味が無い」と前述しているにも関わらず、次の期待作もまたドライブゲームだったり(^^;
こちらに関しては「常夏の島ハワイでの、リッチで優雅なクルージング」という遊び方に興味があるんですね。ハワイには一度行ったことがありますが、不慣れな左ハンドルのクルマと、全くなじみの無い右側通行と標識に恐れを成して(^^;、現地でドライブを楽しむことができなかったので、ゲーム内でその気分を満喫できればいいな、と感じています。また、それが単なるレンタカーレベルの大衆車ではなく、一生働いても手に入らないような高級車であれば、なおのこと期待感も増してくるというものですね。その為、Test Drive Unlimitedが単なる公道レースゲームだったら、おそらく興味を引かれることはなかったとおもいますが、そういった遊び方を許してくれる懐の深さがあるゲームであれば、やはり個人的に注目せざろう得ない一本だとおもいます。Test Drive Unlimitedの発売日は、2007/04/26となっています。

 

○Shadowrun
どちらかといえば、Vistaとのクロスプラットフォーム戦略の第一弾タイトルとして、ゲームの内容よりも、そういったシステム面での話題が先行しがちなShadowrunですが、個人的には、そっち方面の話よりも、ゲーム自体の世界観に興味がありますね。
昨今、パソコン用FPSでは極少数ですがファンタジー路線のFPS系ゲームがあるものの、大局的にはFPSといえば通常は銃器による近代・現在・未来・SF系の銃撃戦がメインであり、そこにエルフやドワーフといったファンタジーを代表する種族や、魔法といった要素が含まれるという設定はあまり聞いたことがありません。Shadowrunでは、銃撃戦+ファンタジー要素の融合という一風変わったゲームシステムが採用されており、その点において興味深いものがありますね。
また、ゲームの主軸はあくまでもオンライン対戦にあり、ソロプレイ自体はチュートリアル程度といったものという話もちょっと耳にしていますが、「オフライン要素を捨てて、オンライン対戦に特化したゲームの出来」という点にも興味をそそられます。
端的に言うと、色物扱いされがちなゲームですが、前述のとおり、Vistaとのクロスプラットフォーム戦略の第一弾となるタイトルのため、あからさまにダメな感じにはならないとおもうので、その出来に期待してもよいのではないかと捉えています。Shadowrunは2007/06/21の発売が予定されています。

 

 

<<<発売未確定タイトル>>>

○Kingdom Under Fire : Circle of Doom
今の時点で、正式に発売が確定していないタイトルです。
旧XBOXで発売され、一部ファンから高い評価を得た「Kingdom Under Fire」の外伝的タイトルとなります。ゲームシステムは「Kingdom Under Fire」からRTS要素を廃し、アクション専門のゲームとなる予定です。ちょっと古い情報になりますが、こちらのサイトで情報がまとまっていますので、一読されるとKingdom Under Fire : Circle of Doomというゲームがどういうものかということがわかるかとおもいます。紹介したサイトが古いのは、そもそもゲームに関する情報自体が、去年の秋口あたりにでたものが最後のはずで、それっきり半年間ほど全く情報が途絶えているからなんですね。
この情報の少なさを考えてみると、予定されている「2007年第2四半期」の発売は、まず無理でしょうし、下手をするとこのまま消えてなくなる可能性もあります、また、上手く予定通りXBOX360版が発売されても、日本語版が発売されるかどうかは、また別の話という状況です。それは、XBOX360の発売前、日本でのロンチタイトルとして期待されたN3が、蓋を開けてみれば発売延期、その後発売にこぎつけても結局セールスに結びつかなかった現実を考えると、このまま消える可能性も無くはないとおもいます。N3自体は、セーブのトンでも仕様と、販売前宣伝における深いストーリー展開に期待したユーザを見事に裏切る形になってしまったストーリーや人物設定の浅過ぎる設定や展開、予定されていた各種ダウンロードコンテンツなどの配信を全て反故にしたばかりか発売後に公式サイトの更新すら行わなくなったファンタグラムのメーカー的体質を除けば、ゲーム自体は良く出来ているなと感じています。
それに、N3自体はともかくとしても、Kingdom Under Fire : Circle of Doomのコンセプト自体は大変素晴らしいものだと感じていますので、ここは是非発売までにこぎつけて欲しいところですし、もちろん日本語版発売も実現して欲しいところです。

 

○The Elder Scrolls IV: OBLIVION 日本語版
莫大なテキスト量と「日本では海外RPGは流行らない」という定石から、日本語版の発売は期待しつつも無理だろうなと感じていたThe Elder Scrolls IV: OBLIVIONの日本語版にも期待したいところです。 今の時点で、スパイクから日本語版発売のアナウンスはあったものの、その後の情報が全く無い為、何時頃に発売されるか全く読めない状況であるといえますね。
個人的にはいろいろと思うところがあるThe Elder Scrolls IV: OBLIVION日本語版ですが、ここではそういった話はおいておいて、ここは素直に発売を心待ちにしておきたいと思います。
ちなみに、ちょっと思うのが「今後のXBOX360の発売予定で7月〜9月ぐらいが穴になっている点」なんですよね。MS側でサードメーカーにある程度の協力を要請しているのであれば、この時期の穴埋めタイトルとして使ってくる可能性もあるのでは?と踏んでいます。まぁ、あくまでも「要請しているのであれば」という前提ですけどね。

 

○ロストオデッセイ
本来であれば、トラスティベルの次当たりに来てもらわないと困るタイトルなのですが、TGS2006で公開された体験版試遊の印象があまりにも悪すぎましたね。製品発売より一年以上前というちょっと普通では例の無い、あまりにも早い時期での体験版リリースでしたので、そもそも期待はしていなかったものの、その期待すら遥かに下回る体験版の出来に、期待感をごっそりと削られてしまったんですよね。所詮体験版は体験版ですので、これで製品版の評価をしてはいけないのですが・・・。
もっとも、いくらなんでも流石に製品版があの状態で出てくるとは思っていないので、今後の情報の公開、できれば再度の体験版リリースに期待をしたいとおもいます。正式には発売日の公開はされていませんが、順調に行けば、今年の10〜12月ぐらいには発売になるのではないかと予想しています。

 

○ブレイドストーム -百年戦争-
KOEIから予定されている、完全新作のタイトルとなります。残念なことに春の発売予定が年内にかわってしまいました。一応、年内となっていますが、事実上の未定状態に戻ってしまったとみてもよいかとおもいます。
そもそもKOEIという会社自体が、非常に利に敏い会社であり、営利企業としてはあたりまえのことなのですが「儲からないことには手を出さない。手を出してしまっても、泥沼になる前にすっぱりと切り捨てる」ことが徹底している会社だという印象があります。だからこそ、日本の老舗ゲームメーカーがバタバタと倒れていく中で、未だに大手として生き残っていける訳ですからね。
そして、次世代機におけるKOEIが導き出した戦略は「当面は、既存ゲーム機での販売に注力」となり、事実上、当面はPS2に注力していくことが既に発表されています。端的に言うと「販売台数が伸びていないにも関わらず、莫大な開発費が掛かる次世代機(PS3/XBOX360)でのゲーム発売は、リスクが高い割にリターンが少ない」という判断をしたということでしょう。
何処のメーカーでもそうでしょうが、途中まで開発したゲームの場合、とる戦略は二つ。一つは、いままで投資した金額にすっぱりと見切りをつけてこれ以上傷口を広げない為に開発を中止する作戦。もう一つは、とりあえず辻褄を合わせてなんとか発売までこぎつけて、発売後の評判が悪くなったとしても少しでも回収を計る作戦ですね。昨今では、ナムコのフレームシティが前者に、スクウェアエニックスのファイナルファンタジー12が後者にあたるかとおもいます。
利に敏いKOEIがどちらの戦略をとるかは判りませんが、少なくともブレイドストームの発売延期については、技術論以外の要素が多分に含まれて居るのではないかと、個人的には感じています。もちろん、なんの根拠もない話ですし、そもそも利を追求するのが企業の絶対命題ですから、そういった判断をするのは極当然のことですので、それが良いとか悪いとかを論じるつもりは全くありません。
個人的にはおもしろい世界観を持つゲームだけに発売までこぎつけて欲しいとはおもいますが、なにはともあれ、当面は様子見といった感じになりそうですね。

 

 

○総括
とりあえず、発売日が確定しているタイトルから4タイトル、未確定の物から4タイトルをチョイスしてみました。これ以外にも興味をそそるタイトルが多くありますが、きりがないので今回はこの辺で。
さて、日本のゲーム業界を見回してみると、PS3が思ったよりも伸びず、現時点ではタイトル不足の傾向が顕著で、今後年内にかけてもキラータイトルが不在の状況が続いています。Wiiも販売自体は好調で売れに売れまくっていますが、最大のウリであるWiiリモコンを最大限活用した「Wiiでしか出来ないタイトル」で大ヒットしたものがロンチ以降特に無い状況ですからね。
そういった状況において、日本での販売台数が一番少ないXBOX360が、現状においてゲームの質・量ともに一番恵まれている状況というのも、なにか皮肉なものを感じますね。まぁ、それはそれとして、XBOX360ユーザにとっては遊ぶ時間とゲームを買う予算の捻出に嬉しい悲鳴をあげなければいけないというのは、いい傾向であるといえますからね。
なにはともあれ、今後も良質のゲームのリリースに期待したいところです。

 

 


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