■■■ ゲームレビュー ■■■
○テニスを知らない人が書いたレビューです(^^;
よく考えてみたら、テニスゲームってファミコン時代(ファミリーテニスだったかな?)以降、
全然遊んでいないことに気が付きました(^^;
しかも、というか、そもそもテニスのルールって全然知らなかったりします(^^:
そんなHP管理人が送るテニスゲームのレビューとなります。
○本格的にして、手軽に遊べるテニスゲーム
一言で言ってしまうと、プロテニスプレイヤーの世界を、手軽に体験が出来るゲームといえるでしょうか。
ゲームのジャンル的には、テニスの王子様(少年ジャンプ連載のテニス漫画)のような
そのキャラ専用の必殺ショットを出して勝負を決する、というゲームではなく、リアリティを追求したテニスゲームとなります。
その分、悪く言うと地味なゲームであるといえますが、エンタティメント性を重視した派手なゲームも
それはまたそれで面白いのですが、実際に遊んでみた感想としては、この地味さは歓迎できるものだとおもいます。
リアルのテニスのように、いろいろな打球を打ち分けることにより相手を翻弄し勝機を見出すというストイックなプレイが楽しめます。
「大人の為のXboxLiveGames」恒例の動画公開ですが、今回は実際の対戦風景にしてみましたので、
興味のある方はこちらからダウンロードしてみてください(LZH圧縮 約5MB 音声なし)。
毎度毎度、低画質で申し訳ないのですが、こんな感じのゲームという雰囲気はつかんで頂けると思います。
○ゲームの操作をしっかりと理解しよう
実際にテニスで使われる変化球(フラット・トップスピン・スライス・ドロップショット)が準備されており、
それぞれの球種はコントローラの各ボタンに割り振られています。
また、これとは別に、相手が打ち返しにくい反面、失敗する確率の高い打球を打つことが出来る
リスクショットというものが用意されています。
左レバーで自分を操作しつつ、上記6種類の変化球を自在に打ち分けて、相手を翻弄する形での操作となります。
操作で注意したいのは、ボタンを押したタイミングでボールを打ち返すのではない、ということです。
基本的な打ち返しの流れとしては、まず、相手が打球を打ってきたときに、打球の位置を予測し、そちらに移動します。
そこで打ち返したい球種に対応したボタンを押しっぱなしにしておくだけで、あとは勝手に打ち返しを行ってくれます。
打ち返し動作を行う立ち位置が悪いと、空振りをしてしまったり、ちょこんとクラブを合わせるだけの
弱い打球しか打つことが出来ない為、立ち位置を決める移動は結構重要な要素を閉めています。
逆に立ち位置によっては、股抜きでのショットなども出てくるのでちょっと笑えます。
打ち返しの際の打球の方向を決めるボールコントロールは、移動用レバーを利用して、打球を打ち返す状態に入ったら、
自分が打ち返したい方向にレバーを入れなおせば、勝手にそちらに打ち返してくれます。
例えば、打球を相手コートの右端にフラットで打ち返したい場合、フラットに対応するボタン(Aボタン)を押しながら
打球に向けて移動すると、打ち返せる場所に来たら勝手に打ち返し動作に入りますので、
そこですかさずレバーを右上に入れれば、あとは自動的に相手コートの右端に打ち返しを行ってくれる、ということになります。
なお、ボタンを押している時間によって、打球の強さが変ります。長い時間押していればそれだけ打球が強くなる仕組みです。
この返球動作を理解していないと、何時までたっても、弱い打球で相手の正面にしか返球が行えずに、
何時までたっても全然勝てない、ということになってしまうので、特に注意が必要です。
○多くのテニスコート場を用意
ゲームのステージとなるテニスコートですが、グランドスラムといわれる4大大会はもちろんのこと、
世界中をステージにしていろいろなコートが用意されています。ちなみに、日本にもステージが有ります。
それぞれの地域の特色を生かしたコートの背景が用意されていますので、結構楽しめます。
なお、テニスコート面の種類ですが、クレイコート、ハードコート、芝が用意されています。
このテニスコートは見た目だけではなく、実際のその特性が打球に影響を及ぼすようになっています。
ちなみに、これが日本ステージ(大阪)です。
フジヤマゲイシャじゃない分、まだセンスがいい・・・と
いっていいのかなぁ?(^^:
○実在するトッププロ16名が実名で登録
TopSpinでは、実在するトッププロ16名が実名で登録されていますので、とりあえずすぐにプレイすることが可能です。
また、これらのキャラクタを使う以外にも、オリジナルのキャラクタを作成することが可能になっています。
デフォルトで選択できるキャラクタの一覧。この中には、実在するトッププロも実名で登録されている。
なお、現在選択されているキャラクタは、男性はサンプラス、女性はヒンギスになります。
パラメータを見る限り、すべての項目において安定した実力をもっているキャラクタとして設定されているようです。
○非常に細かい外見設定が可能なキャラクタエディット
最初から登録されたキャラクタで遊ぶ以外にも、後述する「キャリア」モードでは、オリジナルキャラを作成して遊びます。
このキャラクタの作成ですが、外見の部分が非常に細かく設定できるようになっています。
体型の指定から、肌の色や顔を各パーツの選択、髪型やヒゲ、イヤリングやサングラスなどの
装飾品なども含めると、かなりの数の設定項目があります。
流石に海外ゲームだけあって、明らかな日本人や、アニメ調の顔を作ることは出来ませんが
その気になれば、自分にある程度似た外見のキャラクタを作ることも可能でしょう。
HP管理人は、30分以上も費やして、あーでもない、こーでもない、とキャラメイキングを楽しんでしまいました(^^
左の顔が、デフォルト指定さている顔。右の画面が左の顔をエディットしなおしたもの。
既に同一人物とは思えないぐらいの変りっぷりです。なお、髪型やアクセサリーなどは「キャリア」の最中でも
変えられますが、骨格そのものは変えることができませんので、手を抜かずにしっかりと作成したほうがよいでしょう。
なお、デフォルト指定されている顔の骨格は、男女別で16種類ずつあります。
なお、右の顔がHP管理人に似ている、と言う訳ではないのであしからず(^^;
○非常に重要なキャラクタのパラメータ
それぞれのキャラクタには特徴があります。これはオリジナルキャラクタも同様です。
このパラメータは、サーブ・ボレー・フォアハンド・バックハンドの4種類が用意されており、5段階評価となっています。
これによって、例えば、サーブは上手いが、ボレーはダメ。フォアハンドは得意でもバックハンドは苦手、という感じで
キャラクタの個性というか性能が決まっています。
これとは別に、スキルという概念も有ります。移動速度が速くなったり、打球のコントロールがよくなったりなどの
各種スキルも用意されています。
既存で用意されているキャラクタに関しては、既に固定パラメータとして決定されていますが、
オリジナルキャラクタでは、各種パラメータを自分で決定することが可能です。
オリジナルキャラの場合、最初のキャラクタメイキングである程度のキャラクタの特性(パワー型やテクニック型など)の
基本設定を決定します。この状態で、なにもスキルなどを持たない状態でキャリアモードがスタートするのですが、
キャリアモード内には、各種のトレーニングを見てくれるコーチが世界各地に存在します。
このコーチ達に自分が習得したいものを習い、テスト(ミニゲームのようなもの)に成功することにより
その技術を習得していく、という形になります。
既に操作方法は記述してあるとおり、目押し系ゲームではありませんので、このパラメータの配分は非常に重要です。
例えば、同じ操作を行っても、キャラクタのパラメータが高い水準であれば、より効果的に行動に反映されるのです。
ある程度操作に慣れてしまえば、キャラクタの強さが即ちゲームでの強さに成っていくといっても過言ではないでしょう。
ちなみに、パラメータの割り振りには限界が設けられています。
パラメータは4種類でそれぞれ5段階となっているので、すべてを最大にする為には計20ポイントが必要になる訳ですが、
トレーニングで強化できる回数は14回に制限されています。つまり、すべてを最高まで強化することは出来ない、ということです。
よって、自分の目指すプレイスタイルに合わせたパラメータの割り振りをすることが非常に重要に成ってきます。
これがキャラクタを成長させる為のミニゲーム。
例えば、このゲームではフォアハンドで指定時間内に相手コートの
青色の部分に10球打ち返せば成功となり、
フォアハンドのパラメータが1段階アップとなる。
なお、このミニゲームを受けるのはお金が掛かる。
お金を稼ぐ方法は、試合で勝ったり、スポンサーと契約し、
スポンサーが指定してくる課題をクリアしていけばよい。
ゲーム開始当初から、何回かのコーチを受ける程度のお金は
もっているので、まずはコーチを幾つか受けて、
すこしキャラクタを強化してから、試合に臨むのが良いだろう。
○豊富なゲームモードを用意
TOPSPINで用意されているゲームモードは以下の5つとなります。
・エキシビジョン
すぐにテニスを開始したい人向けのモードです。簡単なゲームの設定(シングル/ダブルスなど)をすれば
既存の登録されているキャラクタをつかって、すぐにテニスを遊ぶことが出来ます。
また、下記に記載するキャリアで育てたオリジナルキャラクタを使うことも可能です。
・キャリア
世界一のテニスプレイヤーになるための、ストーリーモードです。
シングルプレイの中心になるモードとなります。
オリジナルキャラクタを作成し、最初はプロテニスプレイヤーの卵として、世界中をまたにかけて対戦します。
・カスタムトーナメント
自分でオリジナルのトーナメントを企画するモードです。最大16人のプレイヤーがトーナメントで対戦することが出来ます。
・XSN Sports
XboxLiveとインターネットをつかって、世界中のプレイヤーと対戦します。
また、独自のツアートーナメントの立ち上げなどが出来ます。
・XboxLive
XboxLiveやシステムリンクなどをつかっての対戦が行えます。
エキシビジョンやランキングポイントに関係する公式トーナメントへの参加が可能です。
この中から、遊びたいモードを選択していきます。
○良いことばかりじゃレビューにならない
1.リスクばっかりのリスクショット
上記でリスクショットという、相手が打ち返しにくい打球をうてるという説明をしましたが、
ゲームバランス的にみて、この設定は有効に生かされていないようです。
リスクショットとドロップショットの二種類は、他の変化球と違いボタンを押しっぱなしにしていれば勝手に発動するのではなく
目押しにてタイミングを測る必要があります。目押しに失敗すれば、かなりの確立でミスになりますし、
目押しに成功しても、結構な確率で相手に打ち返されてしまいます。
つまり、リスクショットは必殺技ではなく、上手く操作すれば強い打球を打てるだけという
ハイリスクローリターンのショットだということです。
実際に遊んでみた感じでは、無理してまでリスクショットを使う必要は無いように思えました。
せいぜいが、失敗してももう一度チャンスのあるサーブのときに使う程度しか、価値は無いかもしれません。
2.意味の無いテニススクール
ゲームモードは5つと書いてありますが、これとは別扱いとして「テニススクール」というモードがあります。
いわゆるチュートリアルのようなもの・・・・とおもいきや、単に操作方法を説明するだけのものだったりします。
この操作方法の説明も、十分とはいえず、正確な操作方法を覚えるには至りませんでした。
HP管理人は結局マニュアルを再度熟読して操作方法を覚えました。
これでは、何の為のテニススクールなのか?と正直かなり疑問を覚えたものです。
ソロプレイでの中心となる「キャリア」では、無制限にコーチを受けられるわけではありませんので、
ここで「キャリア」の中にあるコーチから受けられるミニゲームをつかっての練習が出来るようになっていると、
まさにテニススクールとなり、かなり有益なものになるのですが。
これがテニススクール。
こうやって見てみると、チュートリアルのようにも見えるが
実際はただ説明を見ているだけのものであり、
内容もマニュアルほど詳細にかかれていないため、
実際には、これだけでは操作は覚えられないのが難点。
○総括
実際にキャリアモードを中心に遊んでみて驚いたことは、事前の想像以上に熱中して遊ぶことができたことです。
全体的に見ると、ゲームに直接関係の無い部分の作りこみが少し足りないかなぁ?と思える部分も多々あるのですが、
肝心のテニスの部分は、上記のリスクショットの件を除けば、非常に楽しめる作品に仕上がっています。
HP管理人の場合、ソロゲームではだいたい一回の連続プレイ時間は長くても2〜3時間ぐらいなのですが、
TOPSPINでは、ついつい時間を忘れて半日ぐらい遊びつづけてしまいました(^^:
これは、カスタマイズでかなり自分に似た外見のキャラクタを作成できることによる感情移入も大きな要因だったかもしれません。
始める前は、テニスゲームって単調そうですぐに飽きそうだな、とおもっていのたで、これは思わぬ誤算でした。
しかも、価格は4800円(税抜き)。これはローカライズを行わないで発売するワールドコレクションと同じ価格設定です。
この価格設定で、きちんとローカライズが行われているのですから、その点も値ごろ感は強いですね。
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