MECH ASSAULT 2 : LONE WOLF
(メック アサルト 2 : ローン ウルフ)

更新履歴:2005/02/09 一部修正(誤字脱字系が中心)


パブリッシャー
マイクロソフト

発売日
2005/01/20

ジャンル
バトルメカアクション

オフラインプレイヤー数
1〜2名

XBOX LIVE対応状況
プレイヤー数2〜12人
スコアボード
フレンド
ボイスチャット
コンテンツダウンロード
チーム

接続器機対応状況
HDTV(D2)対応
ワイドテレビ対応
DolbyDigital(5.1ch)対応
システムリンクプレイ対応

 


開発元
Day 1 Studios

希望小売価格(税抜き)
\6,800

レーティング
12才以上対象

公式サイト
XBOX公式サイト内紹介ページ
スペシャルサイト

 


このページ内で使われている
ゲーム画面のスクリーンショット
および動画はすべて自宅環境にて
撮影されたものです。
そのため、画質等は実際の
ゲーム画面よりかなり低めと
なっておりますので、
その点をご了承ください。

 

■■■ ゲームレビュー ■■■

○Xbox初期タイトルの続編登場
タイトルに「2」とある通り、続編タイトルとなります。
ゲームの概要としては、SF系ロボット操作系シューティングにあたり、HALO2に近い雰囲気がありますが、
大きく違う点として、殆どのゲーム内オブジェクトが破壊できることや、いろいろな筐体(ロボットなり戦車なり、いろいろ)に
乗換えが出来るというゲームスタイルで、XBOXの初期タイトルとしてヒット作品だったようです。
また、HALOともう1つ大きく違う点として、メックアサルト2は後方一人称視点系のゲームとなっており、
いわゆる自分の後姿が常に表示されるタイプのFPS系ゲームであることがあげられるでしょう。
もっとも、FPSといえば、日本語訳をすると「一人称視点のシューティングゲーム」という意になりますし、
この手の自分の後姿が見えるタイプのゲームは「3人称視点のゲーム」と捉えることも出来るので
厳密に言えばFPSと表現するのは間違いかもしれませんが、雰囲気はなんとなく伝わるとおもいます。
操作系は一般的なXBOXのFPS系をそのまま継承し、左レバーで自機移動、右レバーで視点移動、右トリガーで
武器攻撃という、至ってスタンダードな操作方法となっていますので、一度でもこの手系のゲームで遊んでいれば
あとは直感的に遊ぶことが出来るようになっています。
 
左が主人公の生身の姿。右は主人公が乗り込んだロボットの画面。
画面左に表示されている縦グラフは主人公のHPに当たるのですが、当然生身のほうが耐久力が低くなっています。
実際、生身でも自由に移動は出来ますが、攻撃されたらほぼ即死となります(^^;
ゲーム内では、生身での行動が必須になるシーンもありますので、その際は周辺に気をつけないといけないですね。



○海外制作のローカライズ作品
パッケージの雰囲気やゲーム画面の雰囲気から、海外製アプリの雰囲気を強く感じる「メックアサルト2」ですが、
実際のところ海外制作のゲームであり、日本で発売する為に日本語ローカライズされた作品となるようです。
もちろんローカライズはしっかりと行われているので、HP管理人のように英語がさっぱりわからなくても
安心して遊べるようになっています。
パターン的には、最近のトレンド?でもある、登場人物がバンバン音声でしゃべるタイプのゲームになりますので、
日本語になっていることを素直に歓迎できる内容となっています。
もっとも、このしゃべりの内容が個人的に少々気に障るのですが、それはまた後述ということで。



○続編なのだけれど、前編を遊んでいる必要は特になし
続編ゲームの場合、前作を遊んでいないとイマイチ作品が楽しめないというケースも多いのですが
メックアサルト2においては、あまりその必要性は感じませんでした。
実のところ、HP管理人は前作を遊んだことがありません。
メックアサルト2のストーリーモードを始めると、ゲーム導入部においては前作の続きの話であるような
部分を匂わせてくるのですが、いわゆる映画でよくある「ヒットしたから2も作りました」的な
後付けストーリーとさして変らない内容っぽい印象をうけました。
ただ、導入部の作り的には、「1をやっているのを前提」にしているような雰囲気が感じられ、
自分が何者としてプレイするのか?といった、基本的な設定説明におおきなウェイトがおかれていないため、
微妙な違和感というか、「で、結局私は誰?」的な印象を受けたのは事実です。
しかしながら、前述の通り、設定的には後付け的なイメージが強いストーリーですし、
ゲームの肝はストーリー展開を楽しむといったものではなく、
冒頭にも上げたような部分がアクション部分がメインとなりますので、別に大きな支障になることは無いでしょう。


○筐体の乗換えと、オブジェクト破壊を楽しむゲーム
冒頭にも上げましたが、ゲームの肝は「筐体の乗換え」と「オブジェクトの破壊」の2点でしょう。
FPS系の基本ともいえる自分の姿が全く見えない(武器の一部が見える程度)一人称視点ではなく
後方視点型を採用しているのも、この「筐体の乗換え」に重点をおいているのがおおきな理由なのではないでしょうか。
完全一人称視点では、戦車に乗っていてもロボットに乗っていても直感的には判りにくい部分がありますからね。
乗換えができるということは、常にこの筐体で全面クリアを目指す、といった感じではなく、
この面はパワードスーツを着て、この面では戦車で、といった感じに臨機応変にクリアを目指すことになります。
なお、この乗換えは、事前に用意されている筐体への乗換えだけではなく、「敵の筐体をぶんどる」というものがあります。
これは文字通り、敵として出現する筐体を奪取して、自分の筐体として操作することが出来るというものです。
ただし、筐体のぶんどりは自分がパワードスーツを着ているときのみに限定されるので、
何時いかなるときでの敵の筐体をぶんどれるといった無条件的な自由さがある訳では有りません。
そして、もう1つの肝の部分は「オブジェクトの破壊」でしょう。
簡単にいえば、ゲーム内にでてくるビルや倉庫などの地形以外のオブジェクトが壊し放題ということですね。
流石に地形の破壊はできないものの、ゲーム上におかれているオブジェクトは殆どのものが破壊可能になっているようです。
少なくとも、車両系や小さ目の倉庫などの小型物体は問答無用で破壊できますし、ビルなどの大型オブジェクトも
必要に応じて攻撃を繰り返すことにより瓦礫の山に変える事が可能です。
この破壊は意味の無いものではなく、破壊後にはいろいろな消費アイテムが取得できます。
そこからは強化系アイテムやHP回復アイテムが入手できる為、いかにも的な建物があるような場合、
マメに破壊をしておいたほうがよい、ということになるとおもいます。
ただし、大型オブジェクトの破壊に関しては、消費アイテムが出る訳ではなく、単に破壊ができるといった
趣が強い為、実益という部分ではあまり意義を感じなかったので趣味の範疇でどうぞ(^^;
 
パワードスーツ装着前と装着後。近くによってYボタンを押すだけの簡単操作となっています。

 
見上げるような大型ビルも、攻撃を続けると崩壊させられます。後には瓦礫の山が残るのみ。



○筐体の特徴を活かした攻略を楽しむ
メックアサルト2にはいろいろな筐体がでていきます。戦車、パワードスーツ、ロボットなどなど。
もちろん、筐体ごとに武装や操作系が違ってきており、攻撃方法もさまざまな為、
利用する筐体によって、戦局が有利不利になってくるという印象をうけました。
普通に考えれば、強力な威力をもった武装をした筐体を利用すればよいような気もしますが、
中には「実包系武器以外は効果薄」という防御性能をもった筐体なども出てきたりする為、一概にそうとも言い切れず、
結局のところは適材適所で武装や筐体を選択という形にはなります。
ちなみに、1つの筐体に装備されている武装は多くても数種類であり、左トリガーで即時切替が出来る為、
何度か武器を切り替えて攻撃をしていくうちになんとなくその特性が理解できてきますので、
いろいろ試しながら遊んでみるのがよさそうですね。
また筐体独特のアクションも個別に設定されています。例えば、パワードスーツの場合ジャンプした状態で
壁などにつかまることが出来、そこから再度ジャンプすることによって、高い壁などのオブジェクトも
乗り越えられることが出来るなどの設定がされていたり、戦車の主砲は遠距離攻撃用のズーム機能があるので
敵に見つかる前に遠距離から攻撃して破壊ができるなど、パズル要素、というほどのものではないものの、
ゲーム内でのちょっとしたアクセントになってします。
ただし、パワードスーツ装着時におこなえる「筐体を乗っ取れる」行為は、逆にいえば敵とおなじ武装で戦うということです。
言葉で書けばあたりまえのことですが、実際に遊んでみるとこれが微妙な要素を含んでいるような印象をうけました。
つまるところ、自機の攻撃力も敵と同じであり、自分も簡単に死なない分、敵も簡単に殺せないということです。
その分、戦闘自体は激しくても、それは一体の敵を倒すのに若干時間が掛かる為、という傾向にあるといえます。
FPS系の場合、敵をザクザクと殺して前進していくタイプが多くなっていますが、そういった爽快感はメックアサルト2では
得にくくなってします。これは筐体を乗っ取れるという最大の特徴の裏返しの部分であるので、
決して欠点には当たらないとは思いますが、ゲームに敵を大量に倒す爽快感を求めている人は注意が必要な部分でしょう。
 
左は壁のぼり中の一コマ。右はヘリコプターのようなものにつかまって移動をしている一コマ。
特に右側のSSは、なにやら昔やっていたアニメを彷彿とさせる一コマです。


○良いことばかりじゃレビューにならない
1.序盤の不親切な部分と、難易度のばらつきが感じられるのは、やはり洋ゲーの所以か?
ゲーム序盤はチュートリアル状態になっており、基本的な操作などを教えてくるのですが、
説明文章が表示されている間もゲーム進行が止まりません。
つまり、操作文章が表示されているにもかかわらず、それをのんびり読んでいると攻撃されてダメージを受けてしまう、という
およそチュートリアルっぽくない状況になってしまっています。
前作を遊んだ人にとってはお約束的な操作なのかもしれませんが、アクションゲームでのチュートリアルは
結構重要な部分ですので、その点においてはすこし配慮に欠けているなと感じました。
また、ストーリーモードにおいて、ステージによって難易度のばらつきを感じる部分がありました。
途中で妙に厳しく感じる部分があったと思えば、次はアッサリ終わったり、という感じですね。
これはFPSに限らず洋ゲーで遊んでいると、かなりの確立で感じる時がありますので、
結局のところ「こういうところが洋ゲーらしさ」といってしまえばソレまでな部分ではあるのですが(^^;
 
コントローラーの●ボタンをおすと出てくると説明文。
これが表示されている最中も敵は攻撃しているので、のんびり呼んでいるとあっさりやられたりします。

2.音声はバッチリ日本語。しかし、しゃべりの内容が個人的に気に入らない(^^;
設定的には、自分は特にしゃべらず、他の登場人物の喋りをきいて・・・・ではなくて
他の登場人物からの音声での指示を受けながらゲームを進行させるという感じになっており、
その点においては、素直に日本語化されていることを喜べる訳ですが、問題はその会話の内容です。
基本的に、自分は下僕というか軍における下っ端扱いでやることなすこと全て命令系で指示をうけます。
しかも、この指示を出してくるのは基本的に女性。で、そこに腰巾着系の弱腰な男の部下がついているという状況で、
自分はその2人にこき使われ、戦場で体を張って頑張るという不幸な設定?が待ち構えています。
まるで、口うるさい女上司に嫌味まじりで無理難題を押し付けられる平社員のような印象をうけてしまい、
プレイ中に思わず何度も口答えをしてしまいました(^^;
おもわず音声をアップしてみようかとも思いましたが、諸般の都合で今回は見送ることにしました(^^;
ただし、これはある意味ゲームの製作意図に上手く乗せられている訳?であるような感じもするので
それはそれでマイナス評価には当たらないとはおもうのですが、実際に音声でグダグダいわれていると
結構まじめに不快感が増してしまったのは事実です。
まかり間違っても、そこには、HALOの主人公であるマスターチーフに感じる孤高ともいえるかっこよさは微塵もありません。
おなじ無口な主人公でも、ここまで扱いが違うかとおもうと、少々ゲンナリします。
この辺は個人差や時々の精神状態にもよるので、必ずしもマイナス評価にあたらないとは思うのですが、
ちょっとストレスを感じてしまったのは事実です。

 

○総括
XBOXでは主流となるFPS系のゲームの1つであり、そういう意味では他の作品に埋没してしまいがちなメックアサルト2ですが、
ロボット者が好き、筐体の乗換えやオブジェクト破壊などを楽しんでみたいという方にはお勧めできるでしょう。
それとは他に、実はもう1つお勧めできる点があります。
メックアサルト2で採用されている後方一人称視点のゲームは「3D酔いを起こしにくい」と言われています。
さらに、前述の通りFPS系としてはあまり出入りの早いほうではないゲームバランスですので、
FPS系のゲームには興味があるけれど、3D酔いが酷くて・・・・という人には、そういう点でもお勧めできるゲームかもしれません。
もっとも、HP管理人は3D酔いを克服してしまった人なので、必ず大丈夫とは断言は出来ないのですが(^^;