ATARI Anthology
(アタリ アンソロジー)

更新履歴:2005/08/03 公開開始


パブリッシャー
Atari

発売日
2005/8/4

ジャンル
クラシックアーケード

オフラインプレイヤー数
1〜4名

XBOX LIVE対応状況
スコアボード
フレンド

接続器機対応状況
HDTV(D3)対応


開発元
Digital Eclipse

希望小売価格(税抜き)
\4,800

レーティング
全年齢対象

公式サイト
XBOX公式サイト内紹介ページ

 


このページ内で使われている
ゲーム画面のスクリーンショット
および動画はすべて自宅環境にて
撮影されたものです。
そのため、画質等は実際の
ゲーム画面よりかなり低めと
なっておりますので、
その点をご了承ください。

 

■■■ ゲームレビュー ■■■

○英語が全く判らない人の英語タイトルソフトのレビュー(^^;
えー、お恥ずかしい話ですが、HP管理人は英語が全く判りません。
よく、「判らない」といいながらも、中学英語程度ならなんとかなっている方も多いのが現実ですが、
HP管理人に関しては、筋金入りに英語はダメです。ええ、お話にならないぐらいダメです。
もう、中学1年の頃から英語だけは赤点ラインを行ったり来たりの成績で、結局そのまま大きくなってしまいました。
自慢ではありませんが、いまだに中学一年生の英語の試験をやらせたら、赤点ラインまっしぐらの自信が有ります(^^;
そんなHP管理人が送る、英語タイトルのレビュー第6弾となります。
・・・・ええ、もういいかげんにしろ、という感じのコピペで冒頭が始まりました(^^;
 
タイトル画面とゲームセレクト画面。これらは当然XBOXオリジナルとなるので綺麗な画面であたりまえ

 


○30代以降の世代必見?懐かしのあの頃が、今蘇る
ATARIといえば、世界レベルにおける老舗ゲームメーカーですね。
その歴史は古く、1972年に発売され大ヒットした「Pong」にまで遡ることができます。
今でこそ、TVゲームといえば日本が最先端最大手ということになりますが、
その発祥は日本ではなく、アメリカということになります。
ひとことで1972年といえば何の意味もない無味乾燥な日付ですが、自分自身の歴史と比較してみると、
1972年ではまだ生まれてすらいない人も多いことでしょう。
蛇足ですが、1972年といえば札幌冬季オリンピック、沖縄の日本返還、連合赤軍浅間山荘事件などが
あった年です。HP管理人にとっても、当時は生まれてこそいましたが、これらの事件はリアルでおきた
事件や出来事という認識はなく、あくまでも歴史の一ページでの出来事と捉えてしまう時代です。
当然パソコンなどはこの世にはなく、TVゲームというジャンルそのものが画期的なものだった時代になります。
ただ、一般の時事ネタに絡めてもピンと来ない人もいるでしょうから、おなじゲーム関連の歴史で
比較をしてみますと、日本中を席巻したインベーダーゲームが1978年ですし、大ブームとなったファミコンは
1982年発売となりますので、Pongが如何に昔の時代にリリースされたのかがよく判るのではないでしょうか。
今回レビューをおこなうATARI Anthologyは、このような長い歴史をもつATARI製ゲームのなかから、
ゲームセンター用筐体でリリースされたゲームを18タイトル。家庭用筐体として発売された
ATARI 2600用として発売されたゲームの中から67タイトルをチョイスし、それらをXboxで
遊ぶことができるという、まさにアンソロジー(作品選集)なゲームといえるでしょう。

左が大ヒット作である「PONG」。右はミサイルコマンド。このミサイルコマンドは個人的なお気に入りです。

 


○英語版であることのデメリットは?
ATARI Anthologyは、ワールドコレクションとしての発売となりますので
ソフトそのものは日本語マニュアル付き英語版ソフトでの販売となります。
通常はこの英語版という部分にて、ソフトの敷居が高くなったり低くなったりする場合がありますが、
ATARI Anthologyに関しては、英語での障害というものは全くないといって過言ではないでしょう。
なぜかといえば、本来、日本国内でリリースされていたATARIゲームそのものが
最初からローカライズされずに国内のゲームセンター等にリリースされていました。
当時ゲームセンター等におかれていた筐体も英語版がそのまま設置されており、
英語版だからゲームにならなかったということは全くありませんでしたので、
当然ATARI Anthologyでもプレイにはなんら支障がないといえるでしょう。
なお、ゲームそのもののマニュアル等はオンラインマニュアルのイメージで
ゲーム内から呼び出す形になります。そのため、そのゲーム個別のマニュアルは
英語表記になりますが、前述のとおりの状況ですので、大きな支障にはならないでしょう。

左がレースゲームで右がゴルフゲーム。どちらもなかなか難しいですよ。

 


○TVゲーム黎明期の作品群だけあって、過度の期待は厳禁
収録されているゲーム全般にいえることですが、既に前述のとおりかなり古い作品群になりますので
グラフィックの美麗さや複雑な謎解きなどを期待すると大きく裏切られる結果になってしまいます。
当時でいえば画期的で斬新な名作が多く含まれているとはいえ、あくまでもかなり昔の作品ですので
その点に関しては誤解のないようにしておきたいところですね。
このあたりは言葉で表現してもなかなか伝わらないとはおもいますので、
当ページ内でいくつかの実際のゲーム画面のスクリーンショットを掲載していますので
参考材料のひとつにしていただければとおもいます。
もっとも、ゲームの出来そのものとグラフィックの美麗さは関係ない部分が大きいので、
必ずしも「画面が貧相=つまらない」ではないことは明記しておきたいとおもいます。
どちらかといえば、昨今のハード事情にある程度詳しい人であればあるほど
貧弱なハード上で、創意工夫でここまでのものができるのか、と改めて感嘆してしまうのではないでしょうか。

左は一目でわかるとおりのテニスゲーム。ファミコン版のゲームなんかと基本は同じですね。
右はご存知ブロック崩し。パドルコントローラでない分、難易度は高めに感じます。


○一見すると訳のわからないゲームもすぐに遊べるようになるシンプル性
いかんせん昔のゲームですので、複雑怪奇な内容のものは作ろうと思ってもハード上の制約にて
作ることができなかった時代の作品です。その分いたってシンプルなゲームばかりとなっていますが
その面白さは色あせることなく現在でも楽しく遊べるものも多く含まれています。
また、プレイ時間も短めのものが多く、5分10分という短時間で楽しく遊ぶことができるものが
数多く含まれています。
短時間で遊べる、というとボリュームがなくてすぐに飽きてしまうのではないか?という
危惧をもたれる方も居られるかもしれませんが、その心配は無用といえるでしょう。
なんといっても、収録されているゲームの数が80タイトル以上と圧倒的に多く、
もしちょっと遊んでみて面白さを感じなかったり訳が判らなくて途方にくれてしまっても
気分を入れ替えて別のゲームをどんどん遊ぶことができることが出来るのは、とてもいいことですね。
貧弱だった当時のハードウエアで工夫を凝らされた作品たちに触れることは
現在のハードウエアのパワーに任せた大作に慣れた目にはかなり新鮮にうつるのではないでしょうか。
なお、いくらシンプルといっても、付属のマニュアルは一読されることをお勧めします。
これは、ゲームによって筐体が異なる場合も多く、そのゲーム独特の特殊な操作形態をXboxの
コントローラーに割り振っている為、遊びたいゲームがどのようなキー割り振りをしているかどうかなどの
情報がマニュアルに整理されて掲載されている為です。
また、そのほかにも、ATARI Anthology独特の特殊ゲームモードなどの説明も記載されています。
ボリュームは少なめですので、まずはマニュアルをざっとみるほうが、なにかと良いかと思われます。

一見すると良くわからない左のゲーム。実際に遊んでみても良くわからなかったりしますw
右はスペースもののゲーム。この当時流行ったフレーム系のゲームのため、SSはちょっと見難いですね。


○良いことばかりじゃレビューにならない
1.操作形態には注意が必要かも
いま現在にてゲームセンターで公開されているゲームをみても、特殊な操作形態をもったゲームは
数多くあるとおもいます。ドライブゲームのハンドル筐体もそうですし、シューティングゲームの
銃なんかも、ジョイスティックでの操作では代用できない爽快感をもたらしてくれます。
これは今に始まったものではなく、当時のATARIの筐体でも標準的なジョイスティック以外の操作形態をもった
筐体が採用されていました。
大きく分けて、トラックボールとボリュームコントローラの二つになります。
トラックボールとは、いわゆるボール式のマウスのボール部分を指で操作するようなもので、
いま現在でもマウスではやりにくい操作を行うために需要があるデバイスですね。
ちょっと大き目のパソコンショップなどでは、マウスと同じ場所で販売されている機器となります。
もうひとつのボリュームコントローラとは、いわゆるブロック崩しなどで使われている、
円形のつまみを左右に回して操作するコントローラのことです。
これらのコントローラが採用されているゲームの一部では、やはりXboxのジョイスティックでは
操作において違和感がおきてしまったり、場合によっては慣れるまではかなり厳しい状況になって
しまうものも多く含まれています。
もし、自分自身で「昔遊んだATARIのゲームで、〜がやりたい」という理由でATARI Anthologyを
購入する場合、そのゲームがジョイスティック以外の操作筐体でリリースされていた場合、
思ったように操作ができなくて、思わぬ失望感を味わってしまうかも知れません。
もちろん、慣れてしまえばそれまで、という考え方もあるのですが、その点だけは注意が必要かもしれません。


○総括
ゲームの内容を考えると、やはりATARIのゲームで実際にあそんだことのある30代以降の世代に
お勧めできる一作になっていると思います。
ただ、ATARIのゲームを遊んだことのない方が楽しく遊べないか?といわれると決してそんなことはない、と
明言できるでしょう。ワールドコレクションでの発売ということもあり、価格も税別4800円と
お手ごろな価格設定になっているのもプラス評価の材料となっていますね。
昔を懐かしみながら、あるいは見たことのないシンプルな内容のゲームを
5分10分といったちょっとした時間で気軽にあそんでみるもの、なかなかオツな物ではないでしょうか。