PERFECT DARK ZERO
(パーフェクトダーク ゼロ)

更新履歴
2006/04/01 公開開始


パブリッシャー
マイクロソフト

発売日
2005/12/10

ジャンル

アクション

オフラインプレイヤー数
1〜4名
協力プレイ 2名

XBOX LIVE対応状況
オンライン 2〜32名
コンテンツ ダウンロード
チーム
フレンド
ボイスチャット

接続器機対応状況
HDTV D4 (750p/720p)
ハードディスク対応
ストレージ機器


開発元
Rare

希望小売価格(税抜き)
\6,800

レーティング
CERO 15 才以上対象

公式サイト
XBOX公式サイト内紹介ページ
スペシャルサイト

 


このページ内で使われている
ゲーム画面のスクリーンショット
および動画はすべて自宅環境にて
撮影されたものです。
そのため、画質等は実際の
ゲーム画面よりかなり低めと
なっておりますので、
その点をご了承ください。

 

■■■ ゲームレビュー ■■■

○XBOX360同時発売タイトル唯一のFPSゲーム
いよいよ2005年12月10日に発売されたXBOX360。同時発売タイトルの中でも、唯一のFPSゲームとなるのが
今回紹介する「パーフェクトダーク ゼロ」(以下PDZ)です。
FPSというジャンルそのものが、日本では一般的には認知が低くゲームの出来不出来にかかわらず評価されない扱いですが、
海外では間違いなく人気のあるジャンルですので(ちなみに、海外では日本人が好むタイプのRPGはあまり高評価を得られない模様)
日本での同時発売タイトルも、ある程度FPSが占めるのではないか?という展開もありえたのですが、
実際にはPDZ一本だけ、となりました。

左側はタイトル画面。画面左上にコントローラ接続状況がでてくるのは、XBOX360一台でのマルチプレイ時に結構便利。
右側は毎度おなじみ、ロード中のチュートリアル。この画面では武器の説明が行われている。
ロードは長めだが、グラフィックデータ量との兼ね合いを考えれば、妥当なのかもしれない。

 

 

○海外制作のローカライズ作品
開発は英国のRareが担当しています。Rareといえば、XBOXソフトの「グーリーズ」や「コンカー」の開発をしており、
XBOX360ソフトとしては、PDZ以外にも2006年2月に発売予定となっている「カメオ:エレメンツ オブ パワー」の開発を行っています。
PDZは、海外にてXBOX360用ソフトとして既に発売が行われており、日本で発売する為に日本語ローカライズされた作品となります。
もちろんローカライズはしっかりと行われているので、HP管理人のように英語がさっぱりわからない人でも
安心して遊べるようになっています。ローカライズは音声、テキスト、メニュー等、すべてにわたり行われており、
グラフィックが海外開発ゲーム独特のイメージであることを除けば、日本で開発されたタイトルと同等であるといっても
過言ではないローカライズ内容となっています。
パターン的には、最近のトレンド?でもある、その辺のNPCを含めて、敵味方を問わず登場人物がバンバン音声で
しゃべるタイプのゲームになりますので、音声もすべて日本語になっていることを素直に歓迎できる内容となっています。
やっぱり、なにをいっているかわからないより、わかったほうがいいですからね。
特に、敵の基地に乗り込んで言った際に流れている館内放送などは、思わず笑ってしまいました。
ちなみに、キャストですが、主人公のジョアンナ・ダーク役は、釈由美子さんが担当しております。

 

 

○続編ということは、前作を遊んでいないと楽しめない?
そもそも、PDZは、2000年10月にNintendo64シリーズ用として発売された、パーフェクトダーク(以下PD)の
続編に該当する作品です。
やはり続編という事になると、前作を遊んでいないと楽しめないのでは?という危惧はどうしてもついて回るものです。
しかしながら、PDZは続編でありつつも、ストーリー設定は前作より前の話という設定になっていますので、
ストーリー的にみても、前作を遊んでいる必要はないといえるでしょう。
実のところ、HP管理人も、前作にあたるPDは遊んでいませんので、PDがどんな感じのゲームかは体験していないのですが、
PDもPDZとおなじような感じのゲームであり、PDZは前作を遊んだことのある人でも違和感なく遊べる
正常進化系のゲームとして仕上がっていると聞いています。

左側は、ゲーム内のヒント表示のようなもの。特段見なくてもそのまま進めるような内容ばかりだが、
只のパワープレイだけでクリアを目指す訳でないのなら、マメに目を通したほうが雰囲気がでるというもの。
右側は、難易度設定画面。3段階の設定が可能になっている。ちなみに、へたっぴのHP管理人は一番やさしい設定で遊んでいる。

 

 

○基本操作はシンプル
基本的な操作形態は、XBOXで培われていたFPS系とほぼ同じ操作となりますので、一度でもXBOXのFPSなどで
遊んだことがあれば、そのままなんとなく遊ぶことができるとおもいます。
ただし、基本的な操作方法を同じなものの、XBOX360になってから、RB/LBボタンが増えていることを除いても、
HALOなどに比べると、細かい操作が違うところがあり、最初は違和感を覚えるかもしれません。
ただし、基本操作に関しては、チュートリアル色が強い一番最初のシナリオである程度キチンと触れられているので、
マニュアルを最初に熟読しないとゲームにならず、ぜんぜん遊べない、などという状況にはなってはいません。

 

 

○やはりXBOX360の画面は綺麗
XBOX360になって、XBOXから進化を遂げた部分といえば、やはりグラフィックの進化でしょう。
公式ページなどで公開されているPDZのスクリーンショットなどを見る限り、XBOXソフトと比べても
極端にすごくなっているという印象はほとんど受けることはなく、やっぱり同時発売タイトルだけあって、
開発期間の関係からあまりXBOX360の能力を使い切れていないのかな?という印象も受け勝ちなのですが、
実際に遊んでみると、細かい部分の表現力などが格段にあがっていることに気が付きます。
光の加減や細かいオブジェクトに接近したときに、その印象はより強くなると思います。
また、XBOX360になってから、オプションのVGAケーブルを利用することにより、パソコンのモニタに高解像度で
ゲームを表示できるようになったため、D4端子付きテレビなどを持っていなかった人(なにを隠そうHP管理人です)でも、
高画質表示の恩恵を受けやすくなったことは、やはりありがたいの一言に尽きますね。
ちなみに、残念ながら、このサイトで紹介しているスクリーンショットは、高解像度ではなく、
一般的なコンポジット出力(標準ケーブルでのTV出力/16:4モード)で撮影されているので、
残念ながら今回掲載しているスクリーンショットでは、XBOX360の描画パワーをお伝えすることが出来ません。
そのため、ゲームの雰囲気に少しでも触れる為の画面公開、ということでご理解いただければ幸いです。

 

 

○スパイアクションを意識した演出が行われているゲーム
ゲーム内の基本視点は、一人称視点で通常は自分自身を見ることはありませんが、壁に隠れて攻撃をするアクションでは
後方視点に切り替わるなどの配慮がされており、「いま隠れながら攻撃している」という雰囲気を味わうことができます。
また、移動方法のひとつとして、ロープによる綱渡りなどもできるのですが、そのときは映画のカットシーンのような
カメラワークに切り替わるなど、一般的なFPSに比べると、より演出面にこだわったつくりを目指しているようです。
この演出面へのこだわりは、いろいろなところで散見することができます。
例えば、ドアを開ける際にも、只単にAボタンを押すだけではなく、ちょっとしたパズルもどきのミニミニゲームを採用し
それをクリアすればドアが開くようになっているなど、スパイアクションに近いようなテイストになっているといえます。
(余談ですが、開発元のRareでは、他機種向けに007のゲームなども開発していたりしています)
特に、多くのFPSでは軽視されがちなシナリオに関してですが、壮大とは言えない物の、きちんとストーリ仕立ての展開と
なっており、ある意味、多くの日本人好みのゲームらしいゲームに仕上がっているともいえるかもしれません。
ちなみに、自分自身の体力も、回復アイテムを回収しないと回復できない、というシステムではなく、
ある程度の時間が経過すると自動的に回復をするようになっているのですが、このときに、隠れるアクションをして
体力を回復をしていたりすると雰囲気満点だったりするのは、やはり演出にいい意味でのせられていると言っていいのでしょう。

左画面のように、画面上部に上側に「カバー」と出ているところでは、隠れることができる。右画面が隠れている様子。
もちろん、物陰に隠れているだけなので、正面方向以外からの攻撃には完全な無防備。その為、隠れれば無敵、という訳では
ないことに注意。また、当然だが隠れながら攻撃をする際には、自分も体を障害物から出して攻撃をする為、
反撃を受けてしまうこともあるので、その点も注意。

 

 

○パワープレイ?スパイアクション?それはプレイヤーの好み次第
ゲームのバランス的には、無制限弾打ちまくりアドレナリンどっと出まくりゲームというバランスではなく、
ある程度残段数を考えながら、しっかりと敵を倒していくスタイルのゲームといえるでしょう。
ただし、そのあたりの設定は特段シビアというほどのものではなく、実際には弾切れで素手攻撃に頼る、なんてことになることも
まずありませんので、あまり細かいことを考えずに、パワープレイで押しこんでも別に支障はなくゲームを進めることができます。
結局のところ、スパイよろしく、スニークアクションしながら、最低限の戦闘でクリアを目指すもよし、
細かいことは抜きにして、パワープレイで押し切るのもまたよし、という感じで仕上がっているといえるでしょう。
前述のとおり、スパイアクションを意識してのゲームつくりが行われているようですので、
プレイヤーも、それにのってあげて遊んでみるのも、また一興というものでしょう。
このように幅の広いゲームスタイルを受け入れられるようにすると、中途半端と評価されてしまう場合もあるかとおもいますが、
個人的にはこれぐらいの自由度があっても別にいいのではないか?という気がしています。
ちなみに、他のFPSで遊んでいると、さて、次はどこに行けばいいんだろう?と悩んでしまうこともあったりしますが、
PDZでは、次の移動方向を、地面に表示されるマーカーで教えてくれるなど、プレイヤーにやさしい設計が行われています。
全般的にみてみると、過激一辺倒のパワーユーザ向けFPSという感じではなく、FPS初心者にも広く門戸を開いているバランス、
といった感じでしょうか?

左側はセンサーをしゃがんで突破するシーン。右側はロックを解除する為のミニミニゲームの説明。
最初だけとはいえ、特殊なトリッキー操作を要求される場面ではきちんと案内がでるのは初心者にやさしい仕様。

 

 

○XboxLiveに接続しなくても楽しめる協力/対人プレイ
PDZでは、XboxLiveに接続しなくても、二人までの協力プレイや4人までの対戦プレイが楽しめます。
(もちろん、Live接続でのマルチプレイにも対応しています)
この場合、画面分割により、一台のXBOX360で遊ぶことが可能です(あたりまえですが、コントローラは別途人数分必要です)。
協力シナリオの場合、ソロシナリオではドアのロックがひとつしかなかった場所には、ロックが二つに増えており
それぞれ一つずつロックをはずさなければならないようになっているなど、細かい配慮がおこなわれています。
「ほら、さっさとこっちきてロック開ける!」などと会話をしながら二人で遊ぶというのもまた一つの楽しみ方ですね。
また、対戦プレイの場合は、細かい条件つけなどもできるようになっています。

左側はソロプレイの時の画面。ちょっとわかりにくいが、ドアの左側に赤いロックシステムが一つついているのがわかる。
右側は、画面分割での二人協力プレイの画面。ソロプレイの時には一つだったロックシステムが左右についており、
お互いに片方ずつ解除をしなければならない。まさに協力プレイ。


 

○良いことばかりじゃレビューにならない
1.操作形態には注意が必要かも
PDZで一番最初に違和感を感じたのは、「ジャンプがない」ということです。 正直、これにはかなりの違和感を覚えました。
特にグラフィック的にみて、ちょっとした段差すら飛び越えられないのは、
慣れないうちはかなりのストレスになる可能性があるとおもいます。
また、XBOX360には、XBOXにはなかったRB/LBボタンが採用されており、PDZでは、このボタンをつかって
武器のサブアクション(グレネード付きマシンガンであれば、トリガでは銃撃でサブアクションでグレネード発射、といった感じ)を
おこせるのですが、正直なところ、これはかなり馴染めませんでした。
ぶっちゃけた言い方をすれば、「いままで使ったことのないボタンなので、使うこと自体を忘れてしまう」ということです。
操作形態から考えれば、自然なキー配置なので、馴染めない自分の問題なのではありますが、
もうすこし最初のチュートリアル面で、しっかりと説明や使い込む動作をさせて欲しかった部分ですね。
これはPZDそのものの問題ではないのですが、新ハードにおける同時発売タイトルなのですから、
このあたりももう少し配慮があってもよいのではないかな?という気もしますね。


○総括
ゲームの内容や全般的なバランスを考えると、やはりハードなFPSファンには若干物足りない内容なのではないかな?という
印象を受けたPDZですが、それは逆に言えば、FPS初心者にも門戸の広いバランスでゲームが作成されているとも言えるでしょう。
特に、前述のとおり、一般的にはFPSは日本ではまだまだ認知されたジャンルではないのが実情であるといえるでしょうから、
このような、よりゲームらしい演出強化路線のFPSがXBOX360の初期タイトルとしてラインナップされたのは
高く評価してよいのではないでしょうか?