CRIMSON SKIES  (クリムゾンスカイ)

更新履歴:2004/05/17 公開


パブリッシャー
マイクロソフト

発売日
2004/5/20

ジャンル
フライトコンバット

オフラインプレイヤー数
1〜4名

XBOX LIVE対応状況
マルチプレイヤー(2〜16名)
スコアボード
フレンド
ボイスチャット
コンテンツダウンロード

接続器機対応状況
DolbyDigital(5.1ch)対応
HDTV(D2)対応
システムリンクプレイ 対応


開発元
マイクロソフト

希望小売価格(税抜き)
\6,800

レーティング
12才以上対象

公式サイト
XBOX公式サイト内紹介ページ
特設サイト

 


このページ内で使われている
ゲーム画面のスクリーンショット
および動画はすべて自宅環境にて
撮影されたものです。
そのため、画質等は実際の
ゲーム画面よりかなり低めと
なっておりますので、
その点をご了承ください。

 

■■■ ゲームレビュー ■■■

○ストーリーモードとオンライン対戦の両方をサポートした爽快なゲーム
空戦ゲームというと、まずフライトシミュレータが思い浮かぶものですが、
昨今のフライトシミュレータは、本物志向が強くなりすぎ、素人では飛ばすのも一苦労、
ましてや、颯爽と空を飛び回り敵と戦う・・・など夢また夢、という場合もすくなくありません。

その点、クリムゾンスカイは、そのような「煩雑な飛ばす為の操作」という部分をすっぱりと捨て、
アクションゲームとしての面白さや爽快感を追求しているゲームといえるでしょう。
操作そのものは、殆どすべてのボタンを利用することになりますが、複雑なものではなく、
ものの数分もあれば覚えてしまえるような簡単なものです。

クリムゾンスカイでは、ちょっとワイルドな雰囲気の主人公ネイサンとなり、
ストーリーに沿って次々とシナリオをこなしていくソロプレイ用モードと、
LIVEを利用して最大16人までの対戦プレイが楽しめるオンライン用モードの
2種類が用意されています。

ソロプレイは一本のストーリー形式になっており、小説やアドベンチャーゲームのような
印象を受けます。そのストーリーにそって数多くのクエストをこなしていく形になるのですが、
クエストは只単に戦闘機で敵を打ち落とすだけのものではなく、
タイムアタックレースのようなものも存在します。
また、戦闘そのものも、只単に自分の戦闘機で敵を打ち落としていくだけではなく、
用意された固定砲座(AAガン)で敵を攻撃すると有利に進めることが出来たりなど、かなりバラエティに富んでいます。
これなら、単調ですぐに飽きてしまう、ということもなさそうです。

また、オンラインプレイのほうも、単純なバトルロイアル形式の戦闘だけではなく、
チーム戦闘や旗取りなど計6種類の戦闘モードが準備されていますので、
こちらも長く楽しめるでしょう。ソロプレイで磨いた腕を、思う存分に試すことができるとおもいます。

 

○チュートリアルで操作を楽々覚えましょ
さて、ゲームの概要はこれぐらいにして、早速ソロプレイを始めてみたいとおもいます。
まず、なにはなくとも操作方法を覚えないと話にならない訳ですが、
ゲーム開始冒頭ではストーリーに逆らわない形で、操作習得の為の
チュートリアルが採用されており、マニュアル等を全く読まなくても、
気が付くと自由に大空を駆け巡り、敵と戦う準備ができてしまう、といったつくりになっています。
たとえ上手くいかなくても、パートナーからの無線、という形でさりげなくアドバイスなどが
音声(当然日本語です)で入るので、気が付くと上手く出来るようになっています。
これは非常に歓迎すべき構成でしょう。
チュートリアルも基本操作のさわりだけ、というものではなく、
操作全般がすぐに覚えられる内容のものとなっており、ものの数分で
今後の戦いを渡り歩いていけるだけの操作を覚えることが出来ます。
なお、キー配置のカスタマイズは出来ないものの、方向レバーの上下操作による
機体挙動の正逆選択が可能になっています。
人によっては、この部分の感覚がちがうので、この設定変更ができないと全然ゲームにならない場合もあるのですが、
この当たりもしっかりと作りこんであるのは、とても素晴らしいと思います。

ちなみに、難易度設定は4段階(最初は3段階のみで、なにかしらの条件をへて最強条件の選択が出来るようになる模様)
選択ができます。また、難易度設定の変更はいつでもできるので、難しくて詰まってしまったり、
簡単すぎて面白みを感じなかったら、自由にいつでも変更することが出来ます。


○いよいよ、本編スタート!

ひととおりのチュートリアルが終わると、いよいよ本格的に本編がスタートします。
なお、シナリオ切り替え時には、このような画面が現れるので、
操作を忘れてしまうということがありません。
なお、シナリオを進めて行くに連れて、自分が操作できる飛行機の機体の種類も
増えていくようであり、また、途中で集めることができるアイテム(トークン)とお金を
つかって機体のパワーアップも出来るようですが、始めた直後は
手持ちの一種類の機体だけしか選ぶことができません。
新しい機体やパワーアップは今後のお楽しみ、ということになりますね。
なお、トークンは、シナリオクリア時とMAP上に隠されるように点在しているものを
回収することで集めることが出来ます。シナリオクリア時だけで数を集めるのは
なかなか厳しいところが有りますので、積極的にMAP上を探索するとより多くの
トークンを集めることが出来ます。このあたりもやりこみ性アップの一要素、ということでしょう。

さて、実際の戦闘が始まると、かなり気分爽快に戦うことが出来ます。
操作が簡単な分、自分の思ったとおりに機体を操縦できる為、戦闘に集中することができる、ということですね。
スピード感も十分ですし、ゲームを初めて、すぐに思ったとおりに飛ばせるというのは、想像以上に楽しいです。
また、クエストの最中には台詞(音声)がこまめに入るのですが、これがまた気分を盛り上げてくれます。
この音声の部分ですが、「R:RACING EVOLUTION」のピットからの指示とおなじようなイメージですね。
誤って味方に攻撃をしてしまえば怒られますし、ネイサンもひとり言をしゃべったりと、なかなか良い感じの雰囲気です。
今作品は日本語版ですので、音声も当然日本語吹き替えされていますが、もしこれが英語のままだったら
ヒアリングがある程度できない方で無いと、楽しさ激減ではないでしょうか。
こういう配慮もゲームに熱中できるかどうかの重要なポイントじゃないでしょうか。

実際のゲームのスピード感などの感覚は、ちょっと文章では伝わりにくいと思いますので、
実際のゲームの内容を記録した動画(圧縮状態)を用意しました。
残念ながら、手持ちの機材の関係で今回は音声なしです。
音声があると、先の台詞や効果音も入れられたので、さらに雰囲気が伝わると思うのですが(^^;
興味のある方は、こちらからダウンロードして解凍のうえ閲覧してみてください。
(当HPを公開しているレンタルサーバの契約にて、動画そのものの配信は出来ませんので
(その旨ご了承ください。 なお、解凍に必要なツールなどは、ご自分で用意して下さい

ソロプレイ用のシナリオは、一本のストーリーになっており、今後主人公のネイサンが
どのような事件に巻き込まれていくのか興味が尽きません。
今回は製品レビューであり、攻略情報ではありませんので、実際のストーリー展開は触れないで伏せておこうと思います。
実際に遊んでみてのお楽しみ、ということにしておきましょう(^^

 

○良いことばかりじゃレビューにならない
クリムゾンスカイは非常によく出来たゲームですが、やはり完全なゲームなどは
存在しない訳ですので、実際に遊んでみて気になった点がいくつかあります。
一般的に、駄目だしのほうが簡単なんですが、今回はちょっと駄目な点を探すほうが難しかったですね(^^;
その為、どちらかというと、あえてさがせば、というレベルであり、下記内容ですらも
普通はほとんど気にならないレベルであることを、先にお断りしておきます。

1.オートセーブの功罪
HALOなどでも採用されていますが、ゲームのセーブはシナリオクリア時に自動で行われます。
これはこれでゲームがシームレスに流れる点では美点なのですが、
セーブはすべて上書き状態なので注意が必要です。
なぜ注意が必要かというと、ソロプレイでよくやる、リセットしてのやり直しが出来ない、というところですね。
オートセーブが、常にシナリオクリア時に行われれば問題はないのですが、長丁場のステージなどでは、
ちょっとした節目の部分でオートセーブが行われる場合もあるため、万一オートセーブの直前に瀕死の状態になったりしていると、
瀕死の状態からなんどもやり直すという状況に陥ってしまう場合があります。
また、タイムアタックなどでは、失敗すると所持金が問答無用で減ることになりますので、十分に注意しましょう。


2.情報の割りきりによる、情報の少なさ
煩雑さをなくす為に、ばっさりと割り切って作られているクリムゾンスカイですが、
その分画面から得られる情報も少なくなっています。
必要にして十分な情報は確保されているのですが、どうしても捨てた分、
あればいいのにと思う点がなくなっている場合もあります。
HP管理人が強く感じたのは、速度計ですね。
画面からえられる体感速度で別に不自由はしないのですが、
何となく絶対速度計があったほうが、その機体の絶対性能とか、
加速減速をした、という感じがよりつかめていいような気がしました。

タイムアタックシナリオでは、掛け金を設定してチャレンジ!
成功すればお金が増えるが、失敗すると・・・・
しかし、あまりお金が余るようなゲームバランスではなさそうなので、
果敢にチャレンジしたいところです。

 

○XBOX LIVEによるオンラインプレイ(2004/05/31追記)
ソロシナリオもだいぶ進み、操作にもすこしは自信がついてきたので、XBOX LIVEを利用したオンラインプレイに
チャレンジしてみました。今回ははじめてのオン接続ということもあり、まだ勝手がわからないため、チームプレイはさけて
バトルロイヤル形式のドックファイトにチャレンジしてみました。
機体の持込は自由で、自分で部屋をセッティングすれば、自分の好きな地形での戦闘も可能です。
今回は、既にメンバー募集中の部屋が既に開設されていたので、そこに参加してみました。
まだ発売間もないことや、夜(時差の関係でアメリカ人が比較的少ない)ということもあり、日本人の方が既に数名おられたので
日本語で簡単な挨拶をしていると、メンバーが集まったので、いざ戦闘スタートです!

XBOX LIVEでの対人戦闘は、熱い!実に熱いです!

オフでのCPU相手の戦闘では味わえない興奮がそこにはありました。
CPU相手の場合、多少の無理をしても結構平気だったりするのですが、対人戦闘では流石にそうはいきません。
周りはすべて敵、というシチュエーションは、援護機が飛んでいる場合がおおいオフシナリオよりも
厳しいのは事実ですが、それ以前に、「相手は意思をもった人間である」ことが戦闘をよりエキサイティングにしていきます。
自分の機体の特性を理解し、地形を最大限利用して、周りのプレイヤーを撃墜していきます。そして撃墜されていきます(^^;
XBOX LIVEの最大の特徴であるボイスチャットの特性もあり、なごやかな会話の中での激しい戦闘や、
打ち落とされた人の嘆息や舌打ちなど、まさにライブ感覚が堪能できます。
ちなみに、数回の戦闘の結果ですが、おおむね毎回、メンバー中で中ほどの戦績を収めることが出来ました(^^
ただ上位2名の戦績は突出しており、やはり上手い人は上手い、という印象をもちました。
キャラレベルの違いで優劣が生じるRPGなどでのPK/PvPとは違い、純粋に腕の差で勝敗が決しやすいタイプの
対戦は、やはり楽しいですね。自分の腕が判ればわかるほど、精進のしがいを感じました。

 

○総括
クリムゾンスカイの売りは、軽快で爽快なスカイコンバットゲームであることに
尽きると思います。思うままに空を飛び、思うままに敵を打ち落とす快感を
このゲームは、非常に手軽に与えてくれます。そして、撃墜されたときの悔しさも(^^;
この手軽さは、ちょっとしたストレス解消にはもってこいでしょう。
また、マニュアルを見なくても、すぐにゲームの内容を把握できて
快適に楽しめるという点も高い評価をしています。
そして、やりこめばやりこむほど技術は向上し、それはオンラインプレイで
遺憾なく発揮されることと思います。